心のフォーム【part 1-2】心の基本

2022年12月08日

走る心
〜競技者として伸びるための条件〜

1 日常での心構え

(1) 心の基本

○同じ事をしても差がでる

私達は、同じ人間、同じ中学生です。 しかし、天と地の差が生まれます。
・「同じ勉強」をしても差が出ます。
・「同じ練習」をしても差が出ます。
与えられた時間は平等・一緒でも、かなりの差が出ます。何が原因なのでしょう。

心で聴いて、心で動く

〜目を見て話を聞いて、心で返事〜

(1)やらされている人は伸びません。
・練習させられている ×
・勉強させられている ×
(2) 「何のために」を理解していないと伸びません。
・「具体的な目標」 が絶対に必要です。
・ただがんばるではがんばれません。


○1%の才能と99%の努力
努力に勝る天才なし・目標に見合った努力

人間には2つの才能があります。 (身体の才能と心の才能)

△生まれ持った才能 (素質・遺伝)
・限界がある
・勘違いしやすい才能 (遺伝なので自分の努力ではない)
勢力できる才能
・無限の可能性をもっている才能です。 ( 努力は無限大)
・運命 (宿命) を変えていける才能です。
・努力は、素質だけの人をいつか追い越します。

・努力できる心は、みな平等に与えられています。


○「努力」 は突然報われる
〜水は突然あふれ出す〜

努力すれば、すぐに報われるとは限らない。 ここで、ほとんどの人はあきらめる。 しかし「夢」を実現してきた人は、成果がでなくてもあきらめずに 「思い」 を 「続ける」 ことで目標を実現させてきた。
努力したら成果があらわれればよいが、努力しても報われない時がある。 10日努力しても1ヶ月30日努力しても前と何も変わらない時がある。 試験勉強をやっても、結果にあらわれない時がる。 陸上でも同じだ。 毎日練習しても全然記録が伸びない時がある。 そんな時人間はあきらめがちになる。 自分は頭が悪い、才能がない。 あの人は頭がいい、私とは違うんだ。 そんな気持ちになった人が多いに違いない。 しかし、それは間違っている。 人間の成長は、努力し続けた結果として突然現れる場合が多い 例えば、中の見えないバケツにコップで水を入れていくとし
よう。 水が少しずつ増えているのにかかわらず、外から見ると何の変化もない。 ところが水さえしっかり入れ続ば突然水はあふれ出す
人間の成長はそれと似ている。 努力を続ければある時突然果となって表れる
自分の可能性をつぶしてしまうのは自分の心

「やらなかった やれなかった どっちかな」


○思いは高く
〜人間思った以上のことは実現しない〜

人間は、思ったこと以上のことは実現しません。「願う」ほどに強く思う=「決意」「決心」するから目標が実現するのです。

・1位をねらうから3位になれるのです。 1位になれる実力があるから、3位になれるのです。 初めから3位を目標にしたら6位になってしまいます。
・ほとんどの人は「私は、がんばったから」とあきらめます。 しかし、「何を基準にがんばったのか」 で天と地の差がでます。
・「思い」 を 「続ける」ことで 願いがかないます。


○願う気持ち
〜本当に目標を実現したい時は願う気持ちになる〜

目標をどうしても達成したい時、その「強い思い」 は神様・御先祖様への願いや祈りにな
ります。毎日毎日、 目標に向かってこつこつ取り組み、毎日毎日「願い」をこめます。
そして最後に「やるべきことはやった、よろしくお願いします」という覚悟ができるのです。

人事をつくして天命を待つ
人間として出来る限りのことをして、その上は天命に任せて心を労しない。(広辞苑)
人間、心の底から「本気」になった時に不可能が可能になります。

あきらめている時は、まだ本気でない
人間本気になれば大差なし!


○成果がでているか
「がんばってます」だけでは伸びない。なぜ?

競技者は、みんなそれぞれ、その人なりにがんばっています。 みんな強くなりたい。 速く走りたい、記録を出したいうまくなりたい 、自分を成長させたいと思っています。 みんながんばっているのに時間が経つほど実力に差が出てきます。
それは、ほとんどの場合、 次の理由が考えられます。

・がんばっているけど、工夫がたりない。 (自分だけの感覚)
・がんばっている基準が確かでない。 (目に見えるがんばりの成果)

目標設定に対して、目に見える成果・結果が出ていることが一番大切な伸びる条件です。

(例)
△ 「がんばってるかい?」
 「はい, がんばってます。」
※これが、空回りの状態を生みます。
○ 「がんばってるかい?」
 「はい。今日懸垂が8回から10回できるようになりました。」
 「はい、今日英単語を10個新しく書けるようになりました。」


〇世界で1つだけの花 (人間)
〜オンリーワンとは大切な自分らしさ〜

人間 70億人、1人ひとりが目標をもって生き生きと生活ができれば、素晴らしい地球になれます。 世の中の経済では競争もいいことですが、思いやりをもった温かさで接することが大切です。 犯罪や戦争・紛争、貧困、差別はとても辛い問題です。
まずは、平和な日本だからこそ、一度だけの人生、 私達が生き生きとがんばりましょう。

◇目標に向かって、がんばっている人
・目標はたくさんあっていい
・目標のない人間には魅力がない
・流されているだけ×
◇自分らしさを出し、生き生きしている人
・他人とよい比較しながら、自分の良さを発見する
・必ずある
・人間に良さのない人はいない
◇山奥に精一杯咲いている花のように
・誰が見ていなくても, しっかり取り組めるから輝いている
・店の花より野に咲くタンポポ

優劣を意識して、嫉妬やねたみ自信喪失につながると、人間は花が咲きません。
「ただいるだけで」〜相田みつをさん〜
あなたがただいるだけでその場の雰囲気が和む、そんなあなたに私もなりたい


○素直さ
〜人間、一番大切な素質は素直さ〜

人間 「どんな素質」 より、最後は「素直さ」が上回る!
・頭がよい人は皆幸せ?
・運動が得意な人は皆幸せ?
・金持ちは皆幸せ?
・美男美女は皆幸せ?
そんなことはない!
人間、素直になれた時「幸せ」を感じます。
人間、素直になれるたび「やる気」がでます!
なぜなら
・素直になれると、多くの人が助言をしてくれます。
・素直になれると、すべての人から吸収できます。
・素直になれると、不満な現状を+に考えられます。
※ 「素直」
①飾り気なくありのままなこと。 曲がったり癖があったりしないさま。
②心の正しいこと。 正直。( 広辞苑 )